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埼玉の医師不足解決策について

埼玉お役立ち辞典  |

厚生労働省が2015年12月に発表した「平成26年(2014年)医師・歯科医師・薬剤師調査の概況」で都道府県別の医師人数を調べてみると、埼玉県は人口10万人に対して医師が152.8人と全国でも最少でした。人口10万人に対して医師が307.9人という京都府に比べるとおよそ半分しかいません。以前から埼玉の医師不足は問題視されており、2012年の調査結果でも京都府がもっとも多い296.7人であったのに対して埼玉県は148.2人ともっとも少ない結果でした。県内で新しい医師を生み出す必要があるのですが、医学部のある大学は埼玉医科大学と防衛医科大学の2校のみとなっており、なかなか難しい状況です。

埼玉がここまで医師不足になってしまった原因として考えられるのが新医師研修制度。大学の医局が医師を派遣するというのが従来のシステムでしたが、卒後臨床研修が義務化されたことにより、研修先の病院を研修医自身で選べるようになりました。結果として日本の大都市に研修医が集まり、医師の数の偏りに拍車がかかっています。埼玉においても、すぐ隣にある東京を選ぶ研修医が増えたため、このような状況になったのでしょう。

医師不足を解消するため、埼玉では産休・育休から復職したい女性医師の支援や開業医による拠点病院の支援、医療機関に属していながらキャリアアップできるプログラムの作成などさまざまな環境改善を行っています。医師が少ない状況だからこそ、こういったサポートを手厚く行っています。

裏を返せば、現在転職先を探している医師にとって埼玉は絶好のエリアといえるでしょう。医師の数が少ない分、他の都道府県に比べて条件のいい求人が数多くあるからです。ドクタービジョンというサイトに掲載されている埼玉の医師求人特集でも500件以上の医師求人をチェックすることができます。また、転職支援サービスに登録すれば専任コンサルタントから希望に合った求人を紹介してもらうことも可能。医師不足を解消するためにさまざまな施策を行う埼玉で、医師として活躍してくださる方がもっと増えることを祈るばかりです。

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